WARP[ WEST ART PROJECT ]
大阪駅西側エリアを起点とするアートプロジェクト。WARPのアートは、人、まち、社会のあらゆるつながりを進化させる入り口になる。時に、大阪駅の歴史を未来につなぎ、新たなレガシーを生みだす。人々の創造性を掻き立て、思考がつながることで、さまざまなアイデアを呼び起こす。創造性を持った人々が交流し、躍動することで、ビジネスや文化が発展していく。現実と仮想がつながり、世界がもっと広がる。イノベーションがまちに溢れ、まちとまちがつながり、未来の大阪へと進化する。日常の場所から未知の領域へ。アートという入り口から、新たな大阪へワープする。
SYMBOL
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CONCEPT
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かつて大阪駅のシンボルとなっていた「噴水小僧」をテーマに、「THE FOUNTAIN BOY」と題したステンドグラスを制作。人々が集まり、交流や癒しが生まれる噴水をイメージし、雨となり川や海に流れ、蒸発して再び戻ってくる水の循環をデザインに取り入れ、無限のサークルや回転を想起させる円形に落とし込んだ。使用しているドイツ・ランベルツ社製のアンティークグラスは、中世から受け継がれる手吹きガラスの最高峰。高い透明度と手作りならではの味わいが創り出す色合いが、作品をさらに美しく演出している。
12パターンの映像作品
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CONCEPT
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アイデアが生まれるプロセスを多角的に再構成することをコンセプトに、花の開花をモチーフにした映像作品。色・形・素材によって人が感じる質感が変化すると考え、さまざまな質感の視点から花の姿を表現している。12面のディスプレイには、それぞれ異なる質感の視点から捉えた花が映し出され、同じ視点が同時に現れることはない。新しい大阪駅に集う人々にとって、創造性を生み出す種となることを目指した。
思考が行き交う場を表現
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CONCEPT
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絶えず人が行き来する大阪駅。物流、人流が交わる、駅という場所の賑わいやそこで発生するコミュニケーションをモチーフにして作品に落とし込んだ。成長していくエリアを表した記号が隣り合い、重なり、混じり合うことで互いが影響し、新しい地点のための作品として、ここで生まれる賑わいや期待感に花を添える。
電子絵画を生成する
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CONCEPT
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この黒い直方体は、前に立つ人間に反応し、水彩のようにぼやけた電子絵画を生成する。過剰なノイズ除去のアルゴリズムによってぼやかされる肖像にも、かろうじてアイデンティティは残っているようにみえる。
進化するその日の表情やエリアを表現
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CONCEPT
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文字を作り続ける正方形のモニターと、その文字を使ったアニメーションポスターを縦長のモニターで表示する作品。文字は本来、意味や音から成り立つが、それらの情報に加え、展示会場の場所性、温度、湿度の情報をリアルタイムに反映したオリジナルタイプフェイスを生成する。アニメーションポスターでは、時計やカレンダーといった毎日目にする情報をオリジナルタイプフェイスで表示することで、時々刻々と変化し続けるエリアの表情を感じられる表現を狙った。
什器製作: 小西仁知(EASTWEST Inc.)
サウンドデザイン: 鈴木歩積(CEKAI MUSIC CENTER)
新たな待ち合わせ場所のシンボルとなる。
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CONCEPT
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遊具をイメージした作品。子供の頃、近所にタコ型の滑り台がある公園があり、みんなタコ公園と呼んでいた。他にも象徴的な遊具のある公園はその遊具の名前で呼ばれていた。今回は、そうした記憶をもとに、大阪駅の広場に訪れる人々にとって、ちょっとした広場の目印になることを願って制作した作品である。